何年振りかの海外小説。
アントワーヌ・ローラン「赤いモレスキンの女」を読みました。
出産後は、どうにもこうにも子育てに迷ってばかりで(現在進行形)、子育てに関する本がメインになっていました。
子育てに関する本を色々と読んできて、子育ては努力でどうにかなるものではない、と言うことだけは学びました。
本から得た知識は時に助けてはくれるけれど、時に自分の首を絞めることにもなり得る。
だから肩の力を抜いて、ほどほどにしよう、と思って方向転換中。
久しぶりに海外小説を手に取りました。
物語は、”赤いノート”でつながっていきます。
原書も英訳もタイトルは"赤いノート”だけれど、和訳はノートではなくてモレスキンにしたのも、賛否両論あれど私は好きです。
書店主と赤いモレスキンの女がどうつながっていくのか、それを追いかけるのが楽しくて、まだ終わらないでーと思いながら、一気に読みたいところをちびちびと読み進めておりました。
期待を裏切らない(私の)終わり方で、とても清々しい気持ちに。
この本選んで良かったな。
読書好きなら、モディアノも二人をつなげる重要人物であることも、堪らなく素敵なポイントだと思うのですが、どうでしょう。
タブッキやペソアの名前もちらり。
読了後に知ったのは、「赤いモレスキンの女」はカミラ夫人の推薦本のうちの一冊なのだそうです。
カミラ夫人は読書家として知られているのですね。
The Queen's Reading Roomで紹介されている本を読んでいくのも楽しそうです。
しばらくは海外小説にハマりそうな予感。